最終更新日:2025年12月03日(内容は随時変更されていきます)
SUMMARY
- 味覚と聴覚の境界をほどく食と音のセッション
- 「ソニック・シーズニング(音の味付け)」の研究をヒントに、演出としての音も取り入れた食体験
- 現在は 料理人・パティシエ・サウンドアーティスト・会場提供者 を募集している
味覚と聴覚のあいだにある境界をほどき、料理と音のあいだから新しい連鎖をひらくためのダイニング・セッションです。
一貫の寿司、あるいは一皿のデザートに、ひとつのサウンドスケープを重ねる。 そんなささやかな試みから、「同じ料理なのに、音でこんなにも印象が変わる……のかもしれない」という感覚のゆらぎを、作り手とゲストが一緒に観察し、楽しむひとときを構想しています。
ディナーコースに限らず、休日のランチや、カフェタイムの喫茶体験など、時間帯や形式を問わず展開します。
実験ではなく、体験として
この SESSION は、チャールズ・スペンスらが提唱する「ソニック・シーズニング(音の味付け)」の研究を手がかりにしています。
高い音が甘味や酸味と結びつきやすく、低い音が苦味やコクの深さと結びつきやすいといった、クロスモーダル(感覚間相互作用)の知見は、メニュー設計や音のパラメータを考えるときの心強いヒントになります。
参考研究:
- Sonic Seasoning and Other Multisensory Influences on the Coffee Drinking Experience
- A composition algorithm based on crossmodal taste-music correspondences
- Crossmodal interactions between audition and taste: A systematic review and narrative synthesis
- The influence of soundscapes on the perception and evaluation of beers
ただ、HASSHIKI が手がけるのは、論文どおりの「正解」をなぞることではありません。 この SESSION では、周波数と味の対応といった研究ベースのソニックシーズニングに加えて、空間の響き、音楽のテンポや質感、静寂の置き方、物語性をもったサウンドスケープなど、研究の枠組みをすこしはみ出した「演出としての音」も積極的に取り入れていきたいと考えています。
科学的な枠組みを“ネタ”にしつつ、料理人と音楽家それぞれの創作が連鎖し合うことで、味覚と聴覚の境界がどのようにほどけていくのかを、一回ごとに探っていく試みです。
共創プロセスについて(当日までの流れ)
この SESSION で大事にしたいのは、料理人とサウンドアーティストの共作プロセス。おおまかな進行イメージは、次のとおりです。
| 1.試食を兼ねた打ち合わせ(1〜2回) | 料理人からは「使用したい食材や、その日のコースの流れ」「皿ごとに意識している味の軸(甘み/酸味/塩味/苦味/うま味/食感 など)」を共有し、サウンド側からは「味に紐づく音のイメージ(高低、テンポ、テクスチャ、環境音 など)」を提案します。 |
| 2.“音のメモ”の作成 | 実際に試食しながら、「このメニューなら高音を足したいね」「この苦味は、あえて不協和音で強調したい」といった一皿ごとのアイデアを出し合い、一緒に作っていきます。 |
| 3.コース構成の決定 | 最終的には、「一回のコース全体が一本の作品としてどう立ち上がるか」を話し合いながら、メニューと音の構成を決めます |
| 4.当日(即興的な調整) | 事前に決めたスコア(構成)をベースにしつつ、当日はお客さんの反応を見ながら、音やサーブのタイミングを即興的に微調整していきます。 |
上記はあくまでたたき台としての案で、場所や参加者に応じてフレキシブルに組み替えていきます。
募集するコラボレーター
- 料理人・飲食店の方
・コース料理/寿司コースなど、“流れ”を組めるスタイルの料理人の方
・味の設計や食材の話を、音の人と楽しみながらディスカッションしてみたい方
・「ちょっとした実験」や「お客さんの反応を観察すること」にワクワクできる方 - 音楽家/サウンドアーティストの方
・アンビエント〜実験音楽〜電子音楽〜サウンドアートなど、空間づくりに興味のある方
・他者の作品(料理)を触媒に、自分の音のパラメータをチューニングしてみたい方 - 会場(店舗・スペース)をお持ちの方
・コース形式の提供が可能な、少人数制のレストランなどの飲食店(寿司店も大歓迎です)
・通常営業時のBGM程度の音量で、スピーカーからの音楽再生や小規模な演奏が可能な環境の方
・近隣への音配慮が必要な場合、その条件も含めて一緒に設計していただける方 - ビデオグラファー/映像作家の方
・少人数の現場で、音楽ライブやドキュメンタリーの撮影経験がある方
・自然光や既存の照明を活かしながら、場所の空気感をすくい取るのが得意な方
・長回しで「時間の流れ」を見せるカットと、ディテールのショットをバランス良く組める方
・可能であれば、編集まで担っていただける方(撮影のみ希望も相談可)
LOG
2025.12.03: コンセプトドラフト公開
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白識 | HASSHIKI では、本セッション/プロジェクトにご関心のある企業・団体・個人のみなさまとのパートナーシップ(協働・協賛)を受け付けています。会場のご提供、機材協力、作品制作の共同企画、ブランド/プロダクトとのコラボレーションなど、ご相談やお問い合わせは下記フォームよりお寄せください。